老後の生活について
皆さんは老後のお金についてしっかりと考えたことがあるでしょうか?
ちなみに私は全く考えたことはありませんでした。(笑)
私もまだ?24歳なので老後のお金の心配よりも日頃の生活資金の方が気になって
「まだまだ若いしそんな先のことを考えてもしょうがない」と考えていました。
それでもなんとなく年金も少なさそうだし少しづつ貯めていくかなとiDeCoや積立NISAは
細々と活用しておりました。
そんな矢先に目に飛び込んできたのが皆さんお馴染みの「老後2000万問題」です。
(老後2000万問題の発端となった市場ワーキング・グループ報告書を読みましたがそこだけを切り抜いたのかと疑問に感じたのは一旦置いておきます)
まず最初に2000万と見て本当にそんなに必要なのか?と思いました。
果たして老後資金はいくら必要なのか。
老後に必要な支出の統計は各所から出ていますが、その算出方法はさまざまです。
いくらデータがあっても個人のケースに適用させて考えることが難しいため、
「いくらあれば安心」という数字を出すことは難しいです。
もちろん、蓄えは多いに越したことはありません。
例える平均より少額であっても充分豊かな暮らしを送ることもできます。
今回はそんなデータの中からいくつか目安となる金額を示し、
老後に必要な資金をイメージできるようにしてみました。
そして皆さんにとって必要な金額をどう貯めるのかどのように運用していくか
私自身が活用している方法をご紹介します。
1.老後に必要な資産の目安
そもそも「老後2000万問題」の2000万がどのようにして出てきた数字なのかというと、
老後の夫婦2人(夫65歳以上、妻60歳以上、無職世帯)の毎月の平均的な実支出:26.4万円/月
受け取る公的年金:19.1万円/月
そのほかの項目を合わせた実収入:20.9万円/月
26.4万円ー20.9万円=5.5万円
毎月の不足額:約5万円/月
老後の生活が30年続くとして
5万円×12か月×30年=1800万円
つまりおおよそ2000万円不足する。とこのような計算になったわけです。
30年で2000万円という数字は平均値を取って単純に掛け算したものにすぎません。
また平均にすぎませんが家計調査の結果によると
夫婦2人の日常生活費は月平均22.0万円なのに対し、
ゆとりある生活のために必要とする生活費は月平均34.9万円となっています。
つまり老後も趣味を楽しむためには
通常の生活費に13万円程度の上乗せが必要ということになります。
趣味によってはここまでの上乗せがなくてもいい場合もあります。
ですが趣味も楽しみたい!となったら少なからず上乗せは必要そうですね。
さて、2000万円の根拠と
老後の生活の仕方によって必要な金額は変わってくるということを確認してきました。
皆さんご自身の老後の生活はイメージできましたでしょうか?
ここまでを見て「よし!2000万貯めよう!」と思われた方は
次のシュミレーションの部分については読み飛ばしてください。
ですが私も含め、多くの方が平均だと2000万円必要だとしても
”ほんとにそんなに必要なのか?”だとか”こんなに支出ないでしょ”と思われ
なかなか自分事として考えるのが難しかったかと思います。
しっかりと自分事として考えていくためにも
まずは自分に将来どれくらいの収入があり、
支出があるかということを考えていく必要があるのです。
それでは実際にいくらぐらい貯めたらよいのかをシュミレーションしていきましょう!
2.老後資産のシュミレーション

まずシュミレーションするにあたり
支出から考えていきましょう。
夫婦2人の
日常生活費:月平均22.0万円
ゆとりある生活:月平均34.9万円
平均のデータでは上記の数字になっていましたが皆さんは少ないと思われましたか?多いと思われましたか?
いきなり支出を考えてください!といっても中々浮かばない方もいること思いますので
必要な生活を下にまとめさせていただきました。
【必要な生活費の一例】
1.住宅費:賃貸or所有
賃貸→家賃や管理費
所有→住宅ローン・管理費・税金等、リフォーム資金
2.生活費:食費、通信費、光熱費、日用品費 等
3.自動車:車検代(2年毎)、税金、ガソリン代、駐車場代
4.社会保障:介護保険
5.民間保険:生命保険、損害保険
6.予備費用:自動車購入資金(ローン)、家電買い替え資金、レジャー、旅行、趣味
医療費、介護費用、ペットにかかるお金、洋服、美容費 等々
ざっとこのような費用かかってくるかと思います。
こういった項目を参考に一度支出を計算されるといいかと思います。
ちなみに我が家の場合は夫婦2人で27.6万円/月となりました。
それぞれの支出の内訳や詳細は後日別の記事で書かせていただきます。
【収入額の計算】
老後資産の基盤として一般的なものは貯蓄、公的年金、退職金です。
貯蓄は個人によって差があるかと思います。
また今回は退職金がない例で考えていきたいと思います。
平成30年度の標準的モデル世帯の年金額が厚生労働省から発表されています。
老齢基礎年金は1ヵ月6万4941円、
老齢年金は22万1277円です。これは、夫婦2人分で老齢基礎年金も含む金額です。
標準的モデル世帯:
・夫は平均的年収で40年間会社に勤めて厚生年金に加入
・妻は全期間を専業主婦として過ごし、平成30年に老齢年金を受け取る世帯が想定されています。
ですがこの値も平均や標準的な値なのでなかなかピンとこない方も多いかと思います。
そういった方は是非一度、
「日本年金機構のねんきんネット」で受給額を計算してみてください。
我が家の年金収入を見てみた場合、
だいぶ少なく見積もりましたが20万円/月となりました。
【我が家の老後資金の必要金額】
我が家の場合、想定される支出と収入が以下のようになりました。
支出:27.6万円/月
収入:20.0万円/月
毎月の不足金額:Δ7.6万円/月
私の場合、85歳ぐらいまで生きれたら御の字と考えておりますので
老後の生活年数を20年で考えます。
その場合に不足してくる金額は
7.6万円×12か月×20年=1824万円
となりました。
夫婦で1824万円の不足となりましたので
実際にシュミレーションしてみると老後に向けて2000万円という不足金額は
あながちかけ離れた数字でもないように感じますね。
あくまでも生活費の不足金額ですので介護費用まで備えるとなるとさらに必要そうです。
皆さんどうでしたでしょうか。今回は我が家の生活で考えてしまいましたが
ここまでの内容を元に一度ご自身の必要な老後資金を考えてみてみるといいかもしれません。
老後の資産形成に有効な制度や
私が実践していることを別記事でまとめさせていただきたいと思います。
3.資産運用を始める前に考えておきたいこと
老後の資産を考える上で大切なのは、
自分が老後どのような生活をしたいのかということを先に考えておくことです。
食費や通信費、住宅にかけるお金など、
自分のライフスタイルや現在の家計から計算して老後の生活をイメージしてみましょう。
老後の生活がイメージできると最低限いくらぐらい貯めておけば安心できるのか、
そしてどのくらい現在の収入で金銭的な余裕が生まれるのかがわかります。
目的が明確でないまま貯金をスタートしたり、
運用を開始しても必ずどこかで嫌になったりやめてしまうかと思います。
なのでまずは
・何のために
・いくら貯めるのか
という目的意識を明確にしたうえで始めるのがいいかと思います。
目的を明確にした上で、
少額からでも投資をスタートして、計画的に資産運用を行うのが失敗せずに継続するコツです。
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